東日本大震災では、くらしを一変させる自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされました。
パナソニックホームズの住宅は、繰り返し発生する地震にも負けない耐震性能を発揮する
安全・安心の住まい。
とはいえ、いざという時に被害を最小限に抑えるためには、普段の備えや緊急時の適切な対処が重要です。
地震対策の基本を、防災知識の普及活動を行う財団法人 市民防災研究所にお聞きしました。
自分やかけがえのない家族のいのちと、資産を守るために。今一度、確認しておきませんか。
監修/財団法人 市民防災研究所(東京都) www.sbk.or.jp
地震が発生したら、まずは身を守ることが第一です。
危険の回避や安全な場所への移動、近隣の救護活動など、優先順位を意識して状況に応じて行動しましょう。
グラッときたら、まずは身を守ること。何より頭を守りましょう。クッションや座布団を頭上に掲げて、落下物から頭を保護。
手元に何もない時は、両手で頭を覆うようにします。
普段から室内にいくつかクッションを置いておくといいですね。
室内にいる時に揺れがきたら、すぐにガラスや家具、落下物から離れること。そしてドアを開けて避難経路を確保し、ものの少ない安全な場所へ移動しましょう。
すぐに避難できない時は、テーブルや机の下に身を隠して揺れがおさまるのを待ちます。
壁に囲まれたトイレやお風呂は比較的安全な空間。入っている時に揺れを感じたら、無防備な状態で外に出るよりも、両手や洗面器で頭を保護して低い体勢を取りましょう。
閉じ込められないようにドアを開け、その場で様子を見ます。
揺れを感じても、慌てて外に飛び出すなど衝動的な行動を取るとかえって危ないもの。瓦やガラス、看板などの落下物や周囲の家屋の倒壊でケガをすることがあります。
まずは身の安全を確保し、状況を見てから次の行動に移りましょう。
万一の際、素足や靴下だけで歩くと、床に飛散したガラスの破片などでケガをしてしまうことも。厚手のスリッパや動きやすい靴を履いて足を保護しましょう。普段から室内でスリッパを着用したり、各部屋に非常靴を備えておくのもいいですね。
調理中に地震が起こった際は、火のついたコンロから離れて近付かないように。揺れがおさまってからスイッチを切りましょう。また、家電製品が転倒・落下物で破損していないか、コードが切れていないかをチェック。電気の供給再開による感電や通電火災を防止しましょう。
災害時はさまざまな情報が行き交います。デマや風評に惑わされないように、ラジオやテレビで正しい情報を入手して、慌てずに行動を。インターネットからも被害規模や公共交通機関の運行情報など、国や自治体が発信するさまざまな情報が得られます。
避難は二次災害を防ぐためにガスの元栓や電気のブレーカーを落としてから。非常用持ち出し袋を持ち、戸締まりをしたら、近隣に声を掛けながら、徒歩や自転車で避難場所に向かいます。高齢者や小さな子どものいる家庭は地域ぐるみで目を配りましょう。